システム開発って実際どれくらいかかる?実際の事例を公開!
はじめに
システム開発の相場が分からない問題
システム開発を検討する企業の多くが最初にぶつかるのが、「費用の相場が分からない」という問題です。
同じようなシステムに見えても、会社ごとに見積り金額が大きく異なることがあります。
「なぜこんなに差があるのか」「適正価格はどのくらいなのか」と疑問を持つ方も多いでしょう。
なぜ会社ごとに費用・期間が大きく違うのか
システム開発の費用や期間は、主に以下の要素によって変わります。
- 必要な機能数
- システムの複雑さ
- 他サービスとの連携
- セキリュティ要件
- デザインやUIの作りこみ
つまり、同じ「システム開発」という言葉でも中身が大きく異なるため、費用や期間に差が出るのです。
本記事の目的:具体例を示してわかりやすく解説
この記事ではシステム開発の構造、一般的な開発費用の目安、実際の開発事例を具体的に紹介してシステム開発の相場観をわかりやすく解説します。
システム開発に必要な費用と期間の考え方
開発の費用構造(要件定義/設計/開発/テスト/保守)
一般的なシステム開発は次のような工程で進むことが多いです。
要件定義
何を作るのか、どのような機能が必要なのかなどを整理して明確にする工程
設計
要件定義をもとに画面構成やデータ構造、システムの動きなどを設計する工程
開発
設計をもとに実際にシステムの開発を行う工程
テスト
できあがったシステムが設計通りかテストをする工程
運用保守
リリース後の改善やバグの修正をしてシステムを安定稼働させる
このようにシステム開発は単純にプログラムを書くだけでなく複数の工程が組み合わさって成り立っています。
なぜ機能数と難易度で費用が変わるのか
システムの開発費用は基本的には以下のような要素で決まります。
- 実装する機能の数
- 実装する機能の難易度
- データの量
- 外部サービスの連携
例えばメモ帳アプリなど簡単なものであれば比較的低コストで開発は可能です。
しかし、通販サイトのようなものは、会員機能、カート機能、決済機能など複数の機能が必要で外部サービスとの連携もあり、個人情報を扱うため、実装する機能の難易度も比較的高くなるため、料金も高くなりがちです。
開発期間が伸びる主な理由
システム開発の期間が延びる原因としては次のようなものがあげられます。
- 開発途中での仕様変更
- 新しい機能の追加
- 他サービスとの連携
- テスト工程での問題
この中でも比較的多いのが開発途中での仕様変更です。
要件定義の精度=費用・期間の精度になる仕組み
開発の最初に行われる要件定義での精度はそのまま費用や期間の精度となります。要件が明確であれば、見積が正確に、開発はスムーズに行うことができます。逆にあいまいな要件であれば、開発途中での仕様変更やスケジュール遅延につながりやすくなってしまいます。要件定義の段階でできるだけ明確に開発者とすり合わせていくのが大切です。
一般的な開発の費用・期間の目安
極小規模(例:計算機やメモ帳程度)
~10万円/1ヶ月
非常に簡単なツール程度の開発であればこちらに該当します。
主に個人開発者に依頼という形が多いです。
小規模(例:顧客管理、在庫管理等で1事業所のみ管理)
10~50万円/1〜3ヶ月
基本的にシステム開発というと小規模以上をさすことが多いです。
費用感は依頼する会社の規模にもよりますが、外部連携なしでの中小企業様向けシステム開発となるとこの価格帯からとなります。
中規模(例:顧客管理、在庫管理等で複数事業所一括管理)
50〜200万円/3〜6ヶ月
複数事業所とのデータ連携や外部サービスとの連携が必要な場合はこの価格帯が多くなります。規模が大きい企業に発注する場合は目安から外れて非常に高額になる場合があるので注意してください
大規模(例:EC、基幹システム、アプリ)
200万〜500万円/6ヶ月〜
事業の基幹システム等を開発する場合は数百万かかる場合があります。
システムの種類によって金額が違いますのでまずはご相談してみるのをおすすめします。
【実際の開発事例1】
介護日報管理システム(中小企業向け)
■クライアントの課題
Excel管理の限界、入力ミス、多重作業
■導入したシステム概要
利用者情報管理/日報管理/ケア記録/共有メモを一元化
■費用の目安
約50万円
■開発期間
約3ヶ月
■成果
作業時間40%削減
属人化解消
モバイルオーダーシステム(店舗向け)
■クライアントの課題
注文を口頭で受けるためオーダーミスが発生、ホールスタッフ不足で注文対応が大変、在庫数や仕込み状況が把握できず売り切れ対応が遅れる
■導入したシステム概要
タブレットで注文できるモバイルオーダー/注文内容をキッチンへ自動連携
商品ごとの在庫・仕込み状況の管理/売り切れの自動表示機能
■費用の目安
約60万円
■開発期間
約4ヶ月
■成果
オーダーミスの大幅削減/ホール業務の負担軽減/売り切れ管理の自動化
見積請求システム(中小企業向け)
■クライアントの課題
現場別の見積請求管理で作成や集計が手間
複数の見積や請求で月末の請求書作成が大変
手作業が多く、請求漏れや計算ミスが発生
■導入したシステム概要
見積書の作成・管理
複数案件・複数見積の管理
複数請求書をまとめた請求書の自動作成
作業員の出勤管理
出勤データを基にした請求金額の自動計算
■費用の目安
約60万円
■開発期間
約4ヶ月
■成果
請求漏れの防止
見積・請求時間の50%削減
現場ごとの収支管理が容易に
開発費を抑えるためにできる3つのポイント
最初から全部盛りにしない(段階リリース)
最初からすべての機能を作ると費用が膨らみます。
おすすめは、最小機能でスタートして必要に応じて段階的に機能を追加していく方法です。こうすることで最小の費用と最短の開発期間で必要な機能があるシステムを利用することができます。
要件を簡潔にまとめる
最初の段階で「必ず必要な機能」と「あると便利な機能」を分けて考えることで、開発の優先順位が明確になります。すべての機能を最初から盛り込もうとすると、開発規模が大きくなり費用や期間も増えてしまいます。まずは業務に本当に必要な機能から導入し、運用しながら必要に応じて機能を追加していくことで、無駄な開発を減らし、結果的にコストを抑えることにつながります。
「安さ」ではなく「無駄の少なさ」でコストを下げる考え方
システム開発では、必ずしも「安い=良い」とは限りません。重要なのは、無駄な開発をいかに減らすかという点です。不要な機能や曖昧な要件が多いと、その分だけ費用や開発期間が増えてしまいます。要件定義の段階で本当に必要な機能を整理し、無駄を減らすことで、コスト削減だけでなく開発期間の短縮にもつながります。結果として、より効率的で品質の高いシステムを構築できるようになります。
逆に費用が高くなりがちなケース
システム開発では、進め方によって費用が大きく増えてしまうケースもあります。特に多いのが、開発途中で要件追加が続く場合です。仕様変更が発生すると設計や開発をやり直す必要があり、コストや開発期間が増加します。また、他社サービスとの複雑な連携や、デザインや管理画面をすべてオリジナルで構築する場合も開発工数が増えやすくなります。さらに、社内で仕様が十分に決まっていない状態で開発をスタートすると、後から調整が増え、結果として費用が高くなりやすい傾向があります。
まとめ
システム開発の費用や期間は、単純な相場だけで決まるものではありません。正確な見積りを出すためには、最初のヒアリングや要件整理の質が重要になります。今回紹介した事例からも分かるように、システムの規模や機能によって費用や開発期間は大きく変わります。大切なのは、開発の目的や必要な機能、実際の運用イメージを明確にすることです。最初からすべてを作ろうとするのではなく、小さく始めて運用しながら改善していくことで、無駄の少ないシステム開発につながります。