システム開発の価格帯をクルマで考える
システム開発の価格がわかりにくい理由
一般的に「見積りをください」と言っても幅が出るのは、依頼内容の範囲が人によって異なるためです。家づくりで「土地探しから?」「内装まで?」「家具まで?」が違うように、開発もどこまで含むかで費用が変わります。価格感としては、家よりも車のグレード差の方がイメージしやすいでしょう。
システム開発とクルマ選び
「車が欲しい」と言っても、軽自動車から高級スポーツカーまで幅があり、価格は目的や利用シーン、性能要求によって変わります。システム開発も同様で、何人が使うのか、どの程度の速度や安全性が必要かによって、必要な設計やコストが大きく異なります。
価格帯別の具体例
安い中古の軽自動車10~40万円
・小規模事業者向けの簡単なシステム
・個人事業主に発注した場合は大体この価格帯
中古の軽自動車50~80万円
・中小企業の勤怠管理システムなどがこの価格帯
・しっかりしたシステムを個人事業主に発注した場合は大体この価格帯
中古の普通自動車50~140万円
・デザインなどを発注した場合はこの価格帯
軽自動車100~200万円
・法人に発注はこの価格帯から始まる
・個人事業主でも対応可能な範囲
普通自動車200~500万円
・法人に発注が多い、ボリュームゾーン
・個人事業主は少ない(チーム組んでたらありえる)
中型車800万円前後
いわゆるアルファード的な高級車とは言えないものの公道走ってるグレード高い車
・自治体案件、国案件、大企業案件
高級車1000万円~
大型案件、金融系や医療系システムなど
レースカー 数千万円~数億円
最高性能の車
大型案件や金融系医療系、最新システムなど
最高級車 1億円~
世界に1つだけの車など
大型のゲーム開発などがこれにあたる
目的・要件定義の重要性
車もシステムも、「何に使うか」が決まらないと正確な見積もりは出せません。乗る人数(ユーザー数)、走る場所(インフラ)、走行性能(機能要件)を明確にする必要があります。だからこそ、開発では最初にヒアリングや要件定義のフェーズが設けられているのです。
まとめ
「システムを作りたい」ではなく、「どんな目的で、どんな人が使うか」を整理することが重要です。予算感を持ち、求めるレベルをイメージしたうえで、開発会社と相談しながら、目的に合った必要十分な“車”を選ぶ感覚が大切です。