システム開発は納品後が重要|運用保守まで考えるべき理由
システムを作ったのに使われなくなった、バグが出ても誰も直せない、結局Excelに戻った・・
すべてシステム開発でよく聞く失敗例です。多くの失敗の原因は、運用を考えずに開発してしまったことです。
なぜ運用保守が重要なのか
実際の業務は変化する
企業環境は日々日々変化します。開発時点で必要だった機能も現在の業務では不要になったり、逆に不要だった機能が必要になったり、システムに求められる役割も違うはずです。それらを無視して使い続けても結局Excelのほうが速い、手書きのほうが速いとなりがちです。
使いながら改善が必要
システムは使いながら改善していくというのも大事です。開発当初は気にならなかったが、何回も使っていくうちに気になってきたということもあるかと思います。そんな小さい改善を積み重ねて使いやすいシステムにしていくことが大事です。
小さな不具合が積み重なる
長い間運用していると小さい不具合が積み重なって大きい障害となって立ちふさがることがあります。小さい不具合を小さいうちに摘み取っていくことが大切です。
運用を考えないとどうなるか
システムを誰も触れなくなる
運用を考えずに使い続けるとシステムをだれも触れなくなる、誰もシステムのことはわからないといったことになります。システム開発の料金も安くはないはずです。運用のことも考えて誰でもシステムを使える、システムのことがわかるようにするのが理想です。
属人化する
システムはこの人にしかわからない、担当者しかいじれないといったことが起きます。こうなるとその人が事故でいなくなった場合、最悪会社の業務がストップすることにつながります。
修正コストが爆上がり
運用を考えずに依頼、開発すると運用コストは削減できても修正したいとなった場合、想像以上にコストがかかることがあります。コストは料金的なコストのほかにも、時間的なコスト、手続き的なコスト様々なものがあげられます。
実際の開発現場ではどうなっているの?
納品後も継続して運用保守するケースが多い
納品後も同じ会社、同じ担当が運用保守を行うケースが非常に多いです。同じ会社や担当者であれば、開発コードの流れも把握しているため、非常に低コストで運用保守を行うことができます。
小さな改善の積み重ねが重要
不具合を小さいうちに修正する、使い勝手を早めに改善するなど小さい改善の積み重ねがシステム開発の成功につながります。改善をしていくシステム開発をすることが大切です。
運用フェーズが一番長い
システムの開発自体は長くても1年ですが、運用保守は1年以上は継続されます。非常に長い間お付き合いすることになり、実際に納品後も継続して運用・保守をご依頼いただくケースが多く、現在も複数の案件を担当しています。
失敗しないために意識すべきポイント
最初から完璧を目指さない
完全なシステムの開発は難しく、ビジネス環境の変化や業務の変化によってシステムに必要な機能も変化します。その都度改善できるようなシステムを目指すことが大切です。
変更しやすい設計にする
これは開発者依頼者双方に言えることですが、変更しやすいように変更を前提として話を進めておくと、変更が必要になった際も柔軟に対応することができます。
気軽に相談できる体制を作る
こちらも開発者・依頼者双方に言えることですが、気軽に相談できる体制を構築することが大切です。気軽に相談できる体制ができれば、プロジェクトも円滑に進めることができ、より理想のシステムを短期間、低コストで運用可能になります。
開発を依頼する際のチェックポイント
運用まで対応してくれるか
システムは開発して終わりではなく、その後の運用・保守が重要になります。開発会社が運用保守に対応しているか、また対応範囲(障害対応、改修、監視など)について事前に確認しておきましょう。
要件が曖昧でも相談できるか
プロジェクト初期では要件が明確でないことが一般的です。そのため、要件が曖昧な段階でも親身に相談に乗ってくれる開発者を選ぶことが、プロジェクト成功の鍵となります。
継続的なサポートがあるか
運用保守に加え、技術的なサポートや操作説明、さらには広報や事務面まで含めた継続的な支援があるかも重要なポイントです。長期的に伴走してくれるパートナーを選ぶことで、より安定したプロジェクト運営が可能になります。
まとめ
システム開発は「作って終わり」ではなく、「使い続けて育てていくもの」です。運用を見据えずに開発してしまうと、使われなくなったり、修正できなくなったりといった失敗につながりやすくなります。
一方で、最初から完璧を目指すのではなく、運用しながら改善していく前提で進めることで、変化する業務にも柔軟に対応できるシステムになります。
そのためには、運用保守まで見据えた開発パートナー選びや、気軽に相談できる体制づくりが重要です。「開発」ではなく「運用まで含めた仕組みづくり」という視点を持つことが、システム開発を成功に導く大きなポイントです。